犬と上手にふれあう

 

ここまでのお話で、随分と犬のストレス解消について理解できたと思います。後は実生活での犬とのふれあい度を高めていって、犬を幸せにしてあげましょう。

 

さて、飼い犬ではなく、知人の家に遊びに行ってそこのペットの犬と初対面するというシーンもよくあると思います。日常生活でありそうな場面です。こうした犬との初対面でNGとなるのは、「かわいい!」と大声で歯をむき出しにして、腕を伸ばして犬に近寄ることです。

 

前述の通り、犬には得体の知れない大きな動物が襲ってきたと感じやすいのです。犬とのコンタクト手順は、まず犬の正面からではなく、体の横を向けます。正面から向き合うと敵対心があるように思われます。

 

また、犬がいることに気づかないかのように空中や床などを見ます。犬の顔は凝視すると、やはり敵対心があるように誤解されます。そして近寄る前にゆっくりとしゃがみます。もともと座る行為は、犬にとっては攻撃する意志が無いことを指しています。

 

犬が遠くにいるなら、ゆっくりと斜め方向から近づいてしゃがみましょう。犬が興味を持って近づいてきたら、横を向いたままで手を横に差し、臭いを嗅がせてあげましょう。急に腕を伸ばしたり指を広げたりしてはいけません。犬が手の臭いを十分に嗅いでから、手の平をゆっくりと広げましょう。こうして怖いものではないと理解させます。この手の平におやつをのせれば、そのうち自発的に鼻や口を近づけてくると思います。

 

おやつを食べれば敵ではないことを充分に理解してくれていますので、顔をゆっくりと犬に向けましょう。犬のなで方も同様で、体の横を向け、ゆっくりとしゃがみ、握った手で犬の前に近づけて臭いをかがせます。その後で手は犬の目よりも下に移動させます。さわるのは犬の胸元からです。頭や肩にいきなり手を置くのはNGです。首や背中をなでられるようになってから、デリケートな頭を最後になでましょう。